カラム内の溶媒を枯らしてしまった・・・ときの対処法
~耐溶剤型キラルカラム(iCHIRALシリーズ)編~
ダイセルの耐溶剤型キラルカラムで、分析を開始し、改めて確認したら移動相が空になっていた・・・。
封止栓をしないで、長期間保管してしまっていた・・・。
このような経験はありませんか?
カラム内の溶媒を枯らしてしまったら、使用できなくなる、あるいは性能が劣化してしまうと、多くの方に信じられています。
しかし、ご安心下さい、
ダイセルのキラルカラムは、カラムを“カラカラ”にしてしまっただけでは、性能の劣化はみられません。
万が一、カラム内の溶媒を枯らしてしまったと思われる場合は、
下記の対処法を実施して下さい。
①ご使用されていた移動相を用いて、下図のように、10分通液してください。
カラムの入側を下にして、垂直に立てて通液することで、気泡が抜けやすく、目視確認ができます。
目視で気泡が出なくなるまで10分程度通液し、カラム内の空気を抜いてください。
この際に、カラムの出側と検出器をつなぐ配管を取り外した上で、通液することをお奨めします。
(UV検出器等の種々の検出器に、空気が入り込むと、取り除くのに一苦労します。)
②カラム内の空気が抜けたことを確認できましたら、カラムと検出器をつなぐ配管を元に戻し、更に20分程度通液を行って下さい。
カラム内の溶媒を枯らしてしまった場合は、
『カラム内の空気を抜き、30分程度通液して、再度使用する』よう、お願いいたします。