どう違う?「耐溶剤型キラルカラム(iCHIRALシリーズ)」と「コーティング型キラルカラム」
「耐溶剤型キラルカラム(iCHIRALシリーズ)」と「コーティング型キラルカラム」との最も重要な違いは、使用可能な移動相の種類です。
耐溶剤型キラルカラム(iCHIRALシリーズ)充填剤のキラルセレクターは、コーティング型キラルカラムと異なりシリカゲルに化学的に固定化されています。この固定化によって、4つの大きな利点があります。
①コーティング型の禁止溶媒の使用による充填剤の破壊的な性能変化の心配がありません。
耐溶剤型キラルカラムはシリカゲル系のHPLC用カラムで使用できる全ての有機溶剤を使用することができます。
②コーティング型では使用できないTHFや酢酸エチル、塩素系溶媒等を使用できるという利点があります。
これらの溶媒を用いると、従来コーティング型キラルカラムで用いられている移動相とは異なる選択性を示すことがありますので、
分離の可能性が高くなります。
③「コーティング型キラルカラム」を順相モードで使用する場合は、「順相用コーティング型キラルカラム」を、
逆相で使用したい場合は、「逆相用コーティング型キラルカラム」のご使用をお薦めしております。
しかし、「耐溶剤型キラルカラム(iCHIRALシリーズ)」は順相モード、逆相モード、どちらも使用することができます。
④分取用途においても、THFや酢酸エチル、塩素系溶媒等の使用によりサンプル溶解性を高め、
分取生産性を飛躍的に高められる場合があるため、分取の効率化が期待できます。
各種耐溶剤型キラルカラムもセミ分取サイズ (10mm x 250mm 、20mm x 250mm) のカラムをご用意していますので、ご活用ください。