© 2021 Daicel Corporation. ALL RIGHTS RESERVED.
キラルカラム
Chiral Column
多糖誘導体コーティング型キラルカラム(逆相用)
多糖誘導体コーティング型キラルカラム(逆相用)は、様々な光学異性体を分離できる適用範囲の広いカラムです。
水溶性試料やイオン性化合物を分析したい場合、また、水系の移動相を用いて光学異性体分離を行いたい場合に適しています。 キラルセレクターである多糖誘導体を基材のシリカゲルにコーティングしています。 カラムを使い分けることによって、幅広い種類の化合物を光学分割することができます。
多糖誘導体コーティング型キラルカラム(逆相用)一覧
粒子径10µm | 粒子径5µm | 粒子径3µm | |
---|---|---|---|
AD | – | CHIRALPAK® AD-RH | CHIRALPAK® AD-3R |
AS | – | CHIRALPAK® AS-RH | CHIRALPAK® AS-3R |
AY | – | CHIRALPAK® AY-RH | CHIRALPAK® AY-3R |
AZ | – | CHIRALPAK® AZ-RH | CHIRALPAK® AZ-3R |
OD | CHIRALCEL® OD-R | CHIRALCEL® OD-RH | CHIRALCEL® OD-3R |
OJ | – | CHIRALCEL® OJ-RH | CHIRALCEL® OJ-3R |
OX | – | CHIRALCEL® OX-RH | CHIRALCEL® OX-3R |
OZ | – | CHIRALCEL® OZ-RH | CHIRALCEL® OZ-3R |
特長
- 逆相系での光学異性体分離用キラルカラムです。
- 代謝物やバイオ法で得られたサンプルを水系移動相で光学純度分析できます。
- LC/MSにもご使用いただけます。(2.1mm内径のカラムをご用意しています。)
- 高理論段数が得られる充填剤粒子径3μmのキラルカラムをラインナップしています。
移動相
相溶性のある溶媒であれば、いずれの組み合わせでもご使用いただけます。
移動相としてご使用いただける溶媒例
- 水
- アセトニトリル
- 2-プロパノール
- メタノール
- エタノール
- MTBE※1
※1 MTBE:メチル tert-ブチルエーテル
移動相に相溶する範囲でMTBEを数%添加することで、選択性が向上する場合があります。
1.標準的な移動相とその溶媒比
サンプルの性状 | 酸性化合物 | 中性化合物 | 塩基性化合物 |
---|---|---|---|
有機溶媒 | アセトニトリル、メタノール、エタノール、2-プロパノール | ||
標準的な移動相組成 | 水溶液/有機溶媒※2 |
※2 水溶液/有機溶媒=90/10~0/100の範囲でご使用になれますが、水溶液/アセトニトリル=60/40から検討を始めることをお奨めします。
2.その他の移動相(1の移動相で十分な分離が得られなかった場合にご使用下さい。)
サンプルの性状 | 酸性化合物 | 塩基性化合物 |
---|---|---|
アミロース系カラム CHIRALPAK® AD-RH/AD-3R, AS-RH/AS-3R, AY-RH/AY-3R, AZ-3R/AZ-RH |
50~100mM リン酸緩衝液(pH2.0) | 20mMホウ酸緩衝液(pH9.0) |
リン酸水溶液(pH2.0) | – | |
セルロース系カラム CHIRALCEL® OD-RH/OD-3R, OJ-RH/OJ-3R, OX-3R/OX-RH, OZ-RH/OZ-3R |
50~100mM リン酸緩衝液(pH2.0) | 100mM KPF6(またはNaPF6)水溶液 |
リン酸水溶液(pH2.0) | リン酸でpH2.0に調整した 100mM KPF6(NaPF6)水溶液 |
|
リン酸でpH2.0に調整した 100mM KPF6(NaPF6)水溶液 |
– |
注意点
pHの高い移動相を使用すると、充填剤基材のシリカゲルがダメージを受け、段数の低下やピーク歪みを起こす原因となります。
カラム保護のため、必ずガードカートリッジをご使用下さい。
移動相のpHは推奨の範囲内に調製してご使用下さい。
本シリーズのカラムは、多糖誘導体をシリカゲルにコーティングした充填剤を用いています。
使用可能溶媒以外を移動相や試料溶媒としてご使用になりますと、カラムの性能を損ないます。
ご使用になれない溶媒
アルカン類、DMF、DMSO、ジオキサン、トルエン、THF、クロロホルム、ジクロロメタン、アセトン、酢酸エチル など