© 2021 Daicel Corporation. ALL RIGHTS RESERVED.

メールマガジンのMV

メールマガジン
[Vol.087 2024年9月号]
Mail Magazine

SCROLL DOWN

Lämmerhofer先生に社内向け講演会を
実施いただきました
(ライフサイエンス研究開発センター 永井)

2024年8月21日から24日にかけて、金沢大学十全講堂にて第6回D-アミノ酸研究国際会議(IDAR2024)および第18回日本D-アミノ酸研究会の合同大会が開催されました。この会議では、生物学、化学、医学、薬理学、工学、農学など、D-アミノ酸を研究するさまざまな分野の研究者が一堂に会し、最新の研究成果について議論しました。多分野の研究者が総合的に交流を深める、他に類を見ない国際学際会議です。今年は、従来のテーマに加え、食品や医療への臨床応用(診断・治療)なども企画されました。

ドイツのテュービンゲン大学のMichael Lämmerhofer教授が、本学会に招待講演者として来日しました。Lämmerhofer先生は、脂質、アミノ酸、ペプチド、核酸など、さまざまなクロマトグラフィー分析を専門とされています。最近では、二次元LC分析も積極的に導入されており、クロマトグラフィー業界で非常に有名な研究者として知られています。教授は、キラルカラムからアキラルカラムまで、多くのダイセルカラムを使用した研究成果を数多く発表されています。

学会の合間を縫って、Lämmerhofer教授に金沢大学のバイオマスグリーンイノベーションセンター(BGIC, Link)にお越しいただき、社内研究者向けの講演会を開催していただきました。この施設は、豊富な森林資源を持つ日本ならではのバイオマス研究の最先端拠点として、グローバルな人材育成とバイオマスバリューチェーンの実現を加速するために設立された共創研究拠点です。

大型プロジェクターと音響設備を備えたBGICステップホールには、当社社員約40人が集まり、先生の講演を聴講しました。講演では、ダイセルカラムを利用した多種多様な分離例をご紹介いただき、活発なディスカッションも行われました。予定時間を大幅に超えるほどの盛況ぶりで、講演は大成功のうちに終了しました。

非常にタイトなスケジュールにもかかわらず、お時間を割いていただいたLämmerhofer教授に、心より感謝申し上げます。

キラきら!グローバルネットワーク
~海外グループ企業紹介② 中国編~
(DCTC, GAJA)

(株)ダイセルは世界各地に研究拠点を持ち、研究開発やお客様サポートを進めています。キラきら!グローバルネットワークでは、ヨーロッパ、アメリカ、インド、中国、各拠点のスタッフが、それぞれの会社についてご紹介いたします。

DCTC (Daicel Chiral Technologies (China)CO.,LTD)は、ダイセルグループが開発した50種類以上のキラルカラムの優位性と、中国で蓄積された2,000以上のキラル技術の応用事例を生かし、中国国内の5,000社以上のお客さまに高品質なキラル分離技術と商品の開発、サービスを提供しています。今後も、クロマトグラフィー技術向上への貢献と、中国市場における高品質かつ迅速なサービス提供に努めます。

DCTCでは、光学異性体分離技術の研究開発をはじめ、国内外の多くの研究機関に対し、光学異性体分離技術のスペシャリストとして、分析測定やキラル製造サービスといった専門的かつ包括的なキラル分離ソリューションを提供しています。

働く人の幸せのための職場環境づくり

従業員の約70%は化学専門のバックグラウンドを持っており、社内では技術ディスカッションや発表会を積極的に行っています。また、出産後の女性スタッフ向けに専用休憩所を設置したり、生け花教室やメーキャップレッスンといったイベントを定期的に開催したりなど、女性スタッフの幸福感向上を図っています。

メーキャップレッスン

伝統的なお菓子と古き良き街並み

「高橋松餅(ガオチァオソンビン)」は漢族の伝統的なおやつの一つで、上海で初めて無形文化遺産として登録されました。各層が紙のように薄いことから別名「千層餅(チェンツンビン)」とも呼ばれています。また、上海・外灘は上海の象徴的な建築物「東方明珠電視塔(トンファンミンジュディエンシーター)」などがあり、観光スポットとして有名です。

HPLC2024 in Denverに参加しました
(ライフサイエンス研究開発C 水口)

7月20-25日にデンバーでHPLC技術に関しての学会・展示会が開催されました。デンバーは北アメリカの中心付近、コロラド州に位置する都市です。今回私は日本から単独でHPLC2024に参加しました。1人での海外出張は初めてで不安でしたが、日本では味わえない経験をすることができました。デンバーへの移動とHPLC2024の会場の様子をご紹介します。

まず日本からデンバーへの移動ですが、東京から直通便が出航しており、約12時間のフライトで到着しました。デンバー国際空港は世界有数の規模を誇る空港で、免税店の数が多く周囲を散策するだけでも楽しめます。空港からダウンタウンへは電車で移動しました。乗車賃は10ドルと安く、非常に便利でおすすめですが、発券の際に勝手がわからず苦戦してしまいました。列に並びなおすと様子を見ていた周囲の人に声をかけてもらい、購入方法を教えてもらいました。結局クレジットカード差し込んで、2秒ほど待って抜き取るだけで購入できたのですが、タイミングが遅いとエラーが出るようで、購入に苦戦する人も少なくないそうです。デンバーの方にはとても親切にしていただきました。電車は40分ほどでユニオンステーションに到着します。デンバーのユニオンステーションは壮観な建物で良い雰囲気でした。

■左の写真が空港直結の電車乗り場、右の写真がユニオンステーションです。

HPLC2024はユニオンステーションから歩いて20分程の場所にあるホテルが会場です。HPLC2024の参加者は総勢700-800名で会場は大いに賑わっていました。ダイセルにはアメリカにグループ企業がありブースを出展していましたが、人の出入りが多くお客様にたくさん来ていただけたそうです。展示会の規模も大きく、様々な装置のデモンストレーションが行われており、人だかりができている場所もありました。

特にポスター発表時間の賑わいはすごく、ポスターの前では常に活発な議論が行われていました。私も発表を行いましたが、多くの参加者に興味を持っていただき、たくさん質問をいただきました。拙い英語での対応となってしまいましたが、それでも熱心に議論をしていただき、とても良い経験ができました。

■写真はポスター発表の様子です。

今回HPLC2024に参加し、HPLCに関わる海外の方の熱量を生で感じることができました。日本でも海外のお客様に間接的に関わる機会はありますが、実際にカラムを使用している方の意見を聞くことができ、いろいろと気づくこともありました。

最後に、当初は不安もあった海外出張ですが、アメリカではクレジットカードとUberアプリさえあれば、快適に過ごすことができました。特にUberアプリがおすすめで、フライトが遅れ深夜0時に空港に到着しても、問題なく移動できます。短期間ではありましたが、アメリカでの生活は何をするにも日本との違いを感じ新鮮でした。今後は海外とのつながりをより強く持ちながらHPLCに関わっていきたいと思います。

PAGE TOP