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メールマガジン
[Vol.082 2024年4月号]
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良い子はマネしないでね まとめ①
(キラきら情報通信編集委員会)

してはいけないことほどしたくなる——— それは人間の真理。キラルカラムを取り扱うにあたってもやってはいけないことはたくさんあります。
「良い子はマネしないでね」シリーズとは、あえてメチャクチャにカラムを取り扱い、製品性能がどうなるのか、どんな弊害が出てしまうのかを検証する禁断のコーナーです。
2023年から始まった本企画、各所で大きな反響(?)を頂いています。

現在までに公開しているコラムを時系列順にまとめてみました。

カラムなぐらないでッ!

カラムなぐらないでッ!

記念すべき「良いマネ」第一弾。シンプルにスパナでカラムを殴りまくっています。タフで長持ちが売りのダイセルカラムくんですが、果たしてどの程度研究員の暴力に耐えられたのでしょうか?
皆さまは絶対にマネしないでください……。

カラム落としただけなのにッ!

カラム落としただけなのにッ!

純粋な暴力第二段。「いやカラムなぐる奴はさすがにおらんやろ」という冷静なツッコミを我々は真摯に受け止めました。現実路線に軌道修正ということで、次はカラムを落としてみます。カラムくんは遺憾なくそのタフさを発揮してくれましたが、そこには意外な落とし穴が……。
皆さまは絶対にマネしないでください。

開けないでって言ったのにッ!

開けないでって言ったのにッ!

殴ったり落としたり今の段階でも散々な目にあわせていますが、研究員のヴァイオレンスな実験はとどまることを知りません。三回目はカラムの蓋(エンド)をこじ開けてしまいます。大切な中身が飛び散るスプラッタシーンが掲載されていますのでカラム愛好家で心臓の悪い方は閲覧ご注意を。
皆さまは絶対にマネしないでください!

冷やしカラム始めました

冷やしカラム始めました

「いやあこの頃の夏は本当に容赦ない暑さですねぇ。こんな時はやっぱり冷やしカラムに限りますなあ。わっはっは」
マイナス70℃の冷え冷えカラムくんで涼をとって……はいけません!!
皆さまは絶対にマネしないでください!!

キラルカラムって指定の方向にしか流してはいけないの?

キラルカラムって指定の方向にしか流してはいけないの?

実は本メルマガ、こっそり感想やリクエストを募集しています。(感想もらえたら編集委員会一同大喜び!)この号では読者様からのリクエストにお答えする形で実験しています。逆方向から通液し続けたら……?
皆さまは絶対にマネしないでください!!!

乾燥地獄~やばっ…多糖系キラルカラムをカラカラにしちゃった~

乾燥地獄~やばっ…多糖系キラルカラムをカラカラにしちゃった~

乾燥はお肌の大敵とよく言いますが、それはカラムも同じなのでしょうか? 60℃×5時間の条件下で真空加熱されたカラムくん。封止溶剤をカラッカラにされてしまいました。
皆さまは絶対にマネしないでください!!!!

破壊王決定戦~カラムVS禁止溶媒~

破壊王決定戦~カラムVS禁止溶媒~

クロロホルム、THF、DMAc……多糖系コーティング型キラルカラムの大敵達に三本のカラムが果敢に立ち向かいます。その激しいデスマッチをプロレス生中継風にリポートしています。皆さまは絶対にマネしないでください!!!!!

ちなみに……、
弊社のウェブサイトがちょっとリニューアルされました!
「良いマネ」シリーズやお役立ちコラムなどの人気コンテンツを一覧で見られる「インフォメーション」のページが出来ています。

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カンナビノイド類の法規制と分析
(ライフサイエンス研究開発センター 永井)

カンナビノイド類の法規制と分析

読者の皆様は、「カンナビノイド」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
簡単に言うと、カンナビノイドとは大麻植物に含まれる化学物質の一種です。大麻には100種類以上のカンナビノイドがあり、その中でも最もよく知られているのがTHCとCBDです。THCは幻覚などの精神作用を示す成分です。一方のCBDにはそのような作用はないことがWHO(世界保健機関)より2017年に報告されています。さらに、過去の研究からCBDは質の高い睡眠・ストレス緩和・抗炎症作用・鎮痛作用などに効果があると報告されています。最近、日本でも食品・化粧品・嗜好品などの分野でCBD製品の販売が拡大しているので、ぜひチェックしてみてください。

このようにカンナビノイドの中には、危険性が少なく医療目的への発展が期待されるものも多いため世界的には大麻の規制緩和が主流となりつつあります。日本では長らく、「大麻取締法や麻薬および向精神薬取締法」により大麻の所持や使用が厳格に規制されてきました。しかし、大麻草の医療や産業における適正な利用を図るとともに、その濫用による保健衛生上の危害の発生を防止するため、2023年12月に大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律案が国会で可決・成立しました。この法改正により、大麻草から製造された医薬品の施用等が可能となり、医薬目的の研究やカンナビノイドの可能性を探求する研究が加速することが期待されます。

我々もこれまでに、当社カラムを利用して、様々なカンナビノイドを分析しており、いくつかは以下に示す通り論文等でも発表しております。カンナビノイド類の分析にご興味がございましたら、ぜひリンク先をご参照ください。

CHIRALPAK® IFカラムを用いたΔ8-THCとΔ9-THCのキラル分離
CHIRALPAK®シリーズを用いたカンナビジオールのエナンチオ分離
Sub-2μmキラルカラムを用いたカンナビノイド類の分離
キラルHPLCによる微量カンナビノイドの分離
逆相HPLCモードで多糖誘導体キラルカラムを用いた天然カンナビノイドの分離挙動

当社グループで実施した研究は、米国PA州に所在するChiral Technologies, Inc.社にて米国の法律を遵守して実施されたものです。また、ダイセル、およびChiral Technologiesグループは、高品質な製品とサービスを提供する責任ある企業として、幅広い顧客に役立つ可能性がある分析技術を提供しています。大麻をはじめとした違法な薬物の製造、テスト、および消費に関係する製品やサービスの提供・使用をサポート、促進するものではありません。

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