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メールマガジン
[Vol.077 2023年11月号]
Mail Magazine
新製品 CHIRALPAK® IN登場!
(ライフサイエンス研究開発センター 傳)
当社では数多くのキラルカラムをラインナップしておりますが、そのうちの一つ、CHIRALPAK® AYカラムをご存知でしょうか。キラルセレクターにアミローストリス(5-クロロ-2-メチルフェニルカルバメート)を採用した多糖誘導体コーティング型カラムであり、2009年4月のCHIRALPAK® AY-Hの登場から、たくさんの皆様にご愛用いただいております。
そしてこの度、そのAYカラムの耐溶剤型カラムとしてiCHIRALシリーズ第12弾となるCHIRALPAK® INを上市いたしました。苦労を重ね満足のいく性能を持ったカラムが完成したと自負しております。
INカラムはAYカラムと同じキラルセレクターを有しておりますので、その分離性能を引き継ぎつつ、さらにはより高性能化を図ることができております。例えば順相条件において、AY-Hカラムと同等か、より高い分離を示すことがございます。
さらに耐溶剤型カラムにはコーティング型カラムでは使用できなかった様々な溶剤を移動相に使用できるという特長があり、コーティング型カラムにおける「うっかり禁止溶剤を流してしまってカラム(充填剤)を破損させてしまった!」というトラブルから解放される利点がございます。またそれだけではなく、以下の例のように、AYカラムでは溶剤の制限から分析条件の最適化が今一歩難しかったサンプルに対して、INカラムではAY-Hカラムには適用不可能な分離条件、具体的には移動相溶剤種を探索し良好な分離条件を見出すことができるという大きな利点がございます。
このように、現在AYカラムをご利用いただいている方にも、これから新たにキラルカラムをご利用いただく方にもお勧めできるカラムとなっておりますので、お手に取っていただけますと幸いです。
株式会社ダイセルメディカル設立と
米PharmaJet社との戦略的資本提携について
(株式会社ダイセルメディカル 伊藤(宣))
2023年10月13日に新会社ダイセルメディカルを設立致しました。化学メーカーのダイセルにとって、医療機器業界への本格参入を狙う、重要な第一歩となりました。また、同日、アメリカのPharmaJet社との戦略的資本提携の発表も行いました。PharmaJet社はアメリカで無針注射器のビジネスを展開している企業で、お互いにシナジーを出せるよう取り組んでいきます。これまで、ダイセルとPharmaJet社は別々に事業を行ってきたわけですが、お互いよく話すと、悩んでいる課題が同じで、これからは相談できるパートナーがいると思うと心強い限りです。PharmaJet社との協業を元に、日本における薬事申請、アメリカにおけるFDA申請準備を進め、一日も早く医療現場に無針注射器の技術を届けるよう頑張ります。
新マスコットキャラ創造中!
(ダイセル新井ケミカル株式会社 研究開発課 長﨑)
ダイセル新井ケミカルでは人財育成の研修の一環として工場小集団活動や集団研修という活動を行っています。今回はこの活動の中から産まれたケミカルマスコットキャラクターについて紹介します。
集団研修とは、ダイセル新井ケミカルの中堅社員(次世代リーダー候補)が工場内の各部門を周り、現場を見学することで業務や事業内容を理解し、新井工場を学ぶという研修です。「世界中で利用されているキラルカラムのほとんどが、ここ新井工場で製造・出荷している」という事を知り、研修メンバー一同驚いていました。
また、現場研修と同時に、「10年後のありたい姿」 というテーマでグループディスカッションを行いました。最近、ダイセル新井ケミカルへの入社応募が少なく、このままでは優秀な人材が他社に取られていってしまうことから会社存続への危機感を抱くと共に、ダイセル新井ケミカルの【良さ・アピールポイント】は「働きやすさ」であるということに気付きました。これをアピールするためにも自社の知名度を上げ興味を持ってもらいたい!という声があがりました。
他社のPR方法や自社の問題点等を確認した中で、「マスコットキャラクターがあると親しみも沸き興味を持ってもらえるよね。自分達でもキャラクターを作成出来るんじゃないか?」「出来るかどうかは分からないけどやってみよう!」と話が進み、ダイセル新井ケミカルのマスコットキャラクターを創る活動を開始しました。
従業員の皆さんから高い関心を持って頂けただけでなく、多くの温かい言葉を頂き、研修メンバーの苦労はありましたが、活動を進めることが出来ました。
作品の中には、「カラム君、ポリカラちゃん」といった新井を象徴するカラムやポリマー関連のキャラクター、(個人的にイチ推しだった)ダイセル新井ケミカルの頭文字DACとアヒルのダックをかけている「ケミカルダックさん」等 皆さんのアイディアには驚かされました。
今回のキャラクターは「会社そのものを認知してもらう」ことにも貢献できます。たとえ事業内容が複雑で理解し辛くとも、「あのキャラクターの会社!」 と社外に認知してもらうのは大きな強みです。
マスコットキャラクターは、ダイセル新井ケミカルの【良さ】を広め、興味を持ってもらうアンバサダーとして活躍できると信じています。
まだ誕生したばかりで、社員と一緒に成長していきますが、社有車や電車へのラッピング、3D化をしてあらいまつり(会社が参加している地域のお祭り)の山車に利用など、活用方法は沢山あります。今回の活動を無駄にしないためにもDAICON(ダイセルグループの提案コンテスト)にエントリーし今後の展開方法を考えて行きたいと思っています。