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メールマガジン
[Vol.076 2023年10月号]
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ダイセルカラム君誕生秘話
~宣伝しながら思い出~
(事業創出センター 大野)
こんにちは、事業創出本部 事業創出センター 大野です。有機合成・触媒周りの仕事をしています。キラルカラムの開発をしたことは、ありません。最近好きな飲み物は炭酸水です。
キラルカラムは有機合成をされている方々にもご愛顧いただいているのですが、時々、ユーザーの方から「ダイセルって、キラルカラム以外のこともやっていたんだ!」なんて言われることがあります。はい、結構手広い技術分野、やっています。ということで今回は「社内の異なる分野の技術者、マーケティングが共に創り上げたモノ」について語ります。それは……「ダイセルカラム君」です。
なんか、微妙にキモカワな写真が出てきました。キラきら通信で普段見かける、かわいいキャラとは大分違いますね。
2003年頃、私が勤務していた事業所には、キラルカラムの他、バイオや、有機合成の技術者がおりました。ある日、私がフラフラ、キラルカラムの人たちの居室に遊びに入っていくと、ホワイトボードに奇妙な絵が描いてあります。「初代ダイセルカラム君」です。製品開発を担当していたNさんが描いたらしいです。ホワイトボードにコピー機能なんてない時代です。その奇妙な絵がツボにハマった私は、これを永遠に世に留めるべく造形物とすることを決心しました。
ダイセルは機能性樹脂もやっているのですが、当時、手芸や工作用に「自由樹脂」という熱可塑性の材料をベースにした製品をホームセンターなどでも販売していました(今は販売してません_O_)。
「まあ、どうせならダイセルつながりのもので造った方がよかろう」とこれを買ってきて、お湯に漬けながら造ったのが、図1の本体です。出来上がってみると、我ながら雰囲気がでているし、自立するし(バランスに苦労した)、こりゃいいわと言うことで、家にころがっていた木材を使って、台座と銘板を追加しました。あまりの出来の良さに気を良くした私は、翌日わざわざ朝早く出勤し、人がいない間に事業所の見学コースにあったキラルカラムの展示ケースの中にこいつを(勝手に)こっそり紛れ込ませたのでした。
その後特に怒られることもなく平穏に暮らしていたのですが、展示物を見た営業のOさんがこれを気にいってくださったようで、約10年後の2014年には「携帯電話の画面拭き」になっていました(図2)。学会等の展示会でお配りしていたようですので見かけられた方もおられませんか? そして、さらのその10年後、ダイセルカラム君生誕20年にはキラきら情報通信のキャラクター、おなじみのダイセルカラム君に進化して毎月皆様にお目にかかっております。当初目的の「世に留める」も達成できたし、よかったよかった。
弊社、他にもセルロース誘導体、ワンタイムエナジー、ナノダイヤ、 等々色々あるので、ホームページやYouTubeチャンネルもご覧ください。
とキレイにまとめていたら、今回の記事執筆を依頼してきた、大西(あ)が衝撃的な発見を伝えてきました。「二代目は今どうなっているんだ?」と思って久しぶりに取り出してみたら、バラバラになっていたみたいです(図3)
・・・「永遠」ちゃうやん。
うちの金魚
(ライフサイエンス研究開発センター 岩下)
ライフサイエンス研究開発センターの岩下由紀と申します。ダイセルの研究所 イノベーションパークで日々研究開発に勤しんでいます。私は子供のころから自宅に水槽を置くことが多く、メダカや金魚やカメなどを飼っていました。その中で、今飼っている金魚をご紹介したいと思います。
昨年の秋は外出制限もなくなって、近所の神社でも久しぶりに盛大に祭りが催されていました。私も町の賑わいに誘われて出かけ、「お祭りと言えば金魚すくい!」と、境内の金魚すくい屋さんに行きました。一匹もすくえなかったものの、どれでも好きなものを選んで持って帰ってよいということで、尾ひれの立派な赤・白の模様の入った金魚を貰い、大満足で帰宅しました。
自宅に着いて、早速小さな水槽に金魚を入れて、その時に気づいたのです。金魚の眼光が鋭すぎる。。。なんだか顔が怖いのです。お祭りのときには背中しか見ておらず、袋に入れてもらってからも夜道の暗さであまり顔を見られていませんでした。図鑑やインターネットやペットショップの金魚と比べても、なんだかうちの金魚は目つきが違う。金魚すくいから数日間は、目線の高さの下駄箱の上に水槽を置いて見慣れようと頑張りました。でもやっぱり怖い。。。仕方なく、玄関の土間に水槽を置き、のぞき込まなければ金魚の背中しか見られないようにしました。
それから1年ほど経ち、グーッと大きくなって力強く育ちました。金魚というのは実はとても目が良い生き物らしく、水中でも4、5m先まで見えるそうです。毎朝、私が水槽に近づくとそれを察知して、口をパクパクしながら、尾びれでビシャンビシャンと音をたててエサクレダンスをしています。餌を入れると、モグモグと聞こえそうなぐらい勢いよく食べていて、金魚もすっかり懐いてくれたように思います。しかし、小さい平和な水槽で長く過ごしてきた今も眼光は鋭く、やっぱり顔が怖いので、水槽は土間に置いたままにしています。それでも金魚の力強い背中はかっこよく、いつかはしっかり顔を見られるようになれたらいいなと思いつつ、ときには話しかけたりして、仲良くやっています。